【投稿者コラム】

医療系の専門学校時代に、私はどっぷりパチンコにはまっていました。
ハマった原因は、アルバイト先で知り合った友人に誘われて、半分興味本位でパチンコ店に初めて入って、ビギナーズラックで1万円ほど儲けてしまったからです。
それから卒業までの1年間は、テスト前だろうと実習中だろうと、暇さえあればパチンコ店に行っていました。
運悪く(運良く?)、私のアパートの隣がパチンコ店でしたので、休みの日には開店と同時に入店し、お昼を近くのチェーン店で済まし、さらに午後の部に打ち込み、17時くらいにアパートに戻るという状況でした。千円札がすぐに吸い込まれてしまうため、当時の千円は、百円ほどの価値にしか思っていなかったです。
国家試験半年前からは、アルバイトも辞めて、学校をずる休みしてパチンコに行っていました。先生には家で勉強していると嘘をつき、実際は、毎日アパートの隣のパチンコ店に、開店と同時に入店し、昼をとって、一番遅いと閉店までいたこともありました。さすがにこのままでは、国家試験落ちてしまうと思い、基本的には18時くらいで店を出るようにして、夕食を食べてから2時間ほどは勉強するようにしていました。
そのような状況でしたので、模擬試験の状況はあまり良くなく、先生からもこのままだと国家試験不合格になるかもしれないと言われましたが、私には根拠のない自信があり、直前1か月猛勉強すれば、国家試験は大丈夫だろうと高を括っていました。
国家試験まであと1か月となったときの学内模試の順位は、学年40人の内、私はなんと38位!
ここで、当初の予定通り、ここからは試験に向けて全力投球しようと勉強に火がつきました。
しかしながら、朝8時頃に起きて机に向かうと、どうも勉強に集中できないのです。
一応勉強するのですが、昼前にはだらけてきて、時計をみると1時間ちょっとしか経っていません。
過去問を解いた量を確認してみても、計画を大きく遅れて、全然進んでいません。
1日10時間ほど勉強できる環境にありながら、1日終わってみると3~4時間しか試験勉強できていないじゃありませんか。
これはマズいと思い、どうしようかと考えました。
そうなんです。
私はパチンコに行きたくて行きたくて、勉強に集中できず、結局だらけてテレビを見たり昼寝をしたりしてしまっていました。
もう逆転の発想で、パチンコに行かないせいでストレスがたまるなら、まずパチンコに行って、その後勉強しようと考えました。
幸か不幸か、このやり方が私には合い、午前中はしっかりパチンコをして、お昼を食べてから寝るまでの間は、試験勉強を集中して行いました。
だいたい1日8時間は、集中して勉強できるようになっていました。
そうする内に、学年内での模試の順位も、だいたい真ん中くらいになり、当初の予定通りにはいきませんでしたが、過去問もだいぶ見直しができていました。
国家試験会場が遠く、前日はホテルに泊まりました。成績のよい同期達は、前日に飲みに行っていましたが、私にはそんな余裕は全くなく、ほぼ徹夜で最後の確認をホテルの小さな机でしていました。
おかげさまで国家試験は無事合格でき、今では、パチンコと勉強の国家試験前の期間が、良い思い出となっています。
あれから14年経ち、今は子どもができてパチンコに行っていませんが、パチンコとは良い距離感で付き合えれば良いというのが私の考えになっています。